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香田証生さんの死を悼み、小泉政権にイラク戦争支持撤回と自衛隊撤退を求める
−新聞労連委員長声明
 イラクで拘束された香田証生さんの遺体が10月31日、確認された。香田さんの死を悼み、救出を待っていたご遺族にお悔やみを申し上げる。伝えられている通り、イラク国外からの反米武装グループによる殺害ならば、香田さんを死に追いやったのは、イラク戦争に大義がなかったことが明白になった今になっても頑なに戦争を支持し、自衛隊を派遣し続けている小泉政権の対米追随政策だ。小泉首相と政府に対し、イラク戦争支持を撤回し自衛隊をイラクから撤退させるよう強く求める。
今回の事件が明らかにしたのは、日本と日本人が明確に攻撃の対象になっている事実であることを、小泉首相と政府は直視しなければならない。日本のイラク戦争支持と自衛隊派遣のために、香田さんは「日本人である」というだけの理由で殺害されたも同然である。そして、犯行声明に対して真っ向から「自衛隊は撤退しない」と言い放った小泉首相は、自国民の保護、救出の義務を放棄したに等しい。
サマワの自衛隊派遣部隊もまた、攻撃対象になっている。10月23日には、初めて宿営地内にロケット弾が撃ち込まれているのが確認された。外部からの攻撃に対し、自衛隊が武力行使で対抗する事態も現実味を帯びてきている。
世論が割れる中で昨年、自衛隊のイラク派遣を強行した小泉首相は「日本の国益にかなう」と強調した。しかし、イラク戦争をめぐる対米追従政策のために犠牲になった日本人は、外交官殺害事件以降、5人に上る。
大義のない戦争と、今も続く混乱のためにイラクでは多くの市民が犠牲になっている。復興を必要とする事態にイラクを至らせたのは、その大義のない戦争である。その戦争支持を撤回しない限り、いくら首相が「人道復興支援」を口にしようとむなしく響くだけだ。中東では、日本がヒロシマ・ナガサキの惨禍を経験し、平和主義憲法を持った国であることはよく知られている。イラク戦争支持を撤回し、軍事組織によらない人道復興支援と秩序回復の支援を模索することが、日本の真の国益、日本国民の利益につながるはずだ。
小泉首相と政府に、イラク戦争支持を撤回し自衛隊をイラクから撤退させるよう、今一度、強く求める。
2004年11月1日
日本新聞労働組合連合(新聞労連)
中央執行委員長 美浦克教